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創業のきっかけ
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人の役に立つ仕事を志した原点

振り返ると、小学3年生の時に初めて「死」というものを身近に感じる出来事がありました。身内の死を経験したものの、幼い自分にはそれをどう受け止めればいいのか分かりませんでした。そんな中、お坊さんが毎週訪れ、お経をあげた後に説法をしてくれました。「死んでも魂は残る」「本当のことは分からないが、誰しも必ずいつかは死ぬ。
その時に、人から感謝されるような生き方をすることが大切だ」といった話を聞き、漠然とではありますが、「自分も祖父のように、人から感謝される生き方をしたい」と思うようになりました。
この経験をきっかけに、「どうせなら、人の役に立つ仕事がしたい」「自分にできることは何だろう」と考えるようになったのだと思います。
そして、高校3年生の時、人生で初めて手術を受けるために入院しました。自分の体にメスを入れるという経験は、不安を伴うものでした。しかし、そんな時に、ドクターやナースがかけてくれる言葉や支えが大きな安心につながることを実感しました。「医療の世界なら、人の役に立てるかもしれない」— そう考えたことが、私の原点になっています。

主力である化粧品事業を始めた
きっかけ
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化粧品業界への関心
私が薬局に勤務していた頃、大手化粧品メーカーの美容部員が開催する「お手入れ会」というイベントがありました。そこで、多くの女性の素肌を見る機会があったのですが、ある時、3万円の高級クリームを使用している女性がメイクを落とした際、シミが残っているのを目にしました。
一方で、薬品コーナーで1,000円ほどのハトムギ石鹸を購入する男性の肌は、驚くほどきれいだったのです。この対照的な光景に、「高価な化粧品を使っても肌は綺麗にならないのか?」と疑問を抱きました。
その後、化粧品の成分について調べるうちに、多くの製品に石油由来の合成成分が含まれていることを知り、次第に化粧品業界に興味を持つようになりました。

独自製品への挑戦
薬局で働いていると、何十年も続くロングセラー商品に出会うことがありました。それを見て、「やはりオンリーワンの製品は強い。自分もメーカーとして独自の製品を作りたい」と考えるようになったのです。
とはいえ、最初から化粧品にこだわっていたわけではなく、当初はサプリメントの開発を目指していました。そのため、さまざまな工場を見学し、説明を受ける中で、偶然にも化粧品と出会ったのです。
しかし、資金面では大きな課題がありました。実績のない新規企業に画期的な成分や製品が紹介されることはなく、売れ残りや需要の少ないものばかりを勧められる状況でした。限られた資金を投じるにはリスクが大きく、納得のいく製品もなかなか見つかりませんでした。
転機となる出会い
そんな中、アメリカと日本を行き来している人物と知り合い、彼を通じてビバリーヒルズのセレブ向けクリニックで開発された肌再生プログラムに関わる機会を得ました。そのドクターが手掛けた製品を扱う人物がいると聞き、「これは面白そうだ」と興味を持ちました。
ただし、その権利金は1億円ほど必要になる可能性があるとのこと。資金はなかったものの、「ぜひ話を聞かせてほしい」と直談判しました。 結果、月に100セット販売するという条件のもと、事業をスタートすることができたのです。
こうして私は、自らの疑問を出発点に化粧品業界へと足を踏み入れ、独自の製品開発への道を歩み始めました。

経営理念に基づく会社経営
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事業の広がりと社員の主体性を
尊重する経営

もともと、私は化粧品業界に進もうと考えていたわけではありません。私のキャリアの出発点は漢方薬局であり、関心の中心は食品でした。「医食同源」という考え方に基づき、いずれは食品関連の事業を手がけたいと考えていましたが、たまたま化粧品が先行する形になりました。
そうした背景から、外側からの美容と身体の強化をテーマに事業をスタートし、「美と健康」という領域へと事業を広げてきました。さらに現在では、地球環境にも視野を広げています。たとえば、グループ会社の一つであるフィットネス事業も、私自身が主導したわけではなく、ある社員が「この事業をやりたい」と手を挙げたことがきっかけでした。彼は「ここに3億円を投資してください」と提案し、その結果、現在では38店舗*を展開するまでに成長しています。
こうした事業の発展は、社員が自らの意志で取り組むことで生まれたものです。
*2025年2月時点
社員の主体性が生む多角化経営
私の経営理念の根底には、「やらされるのではなく、自らやりたいことをやる」という考えがあります。自らの意志で始めた事業であれば、困難に直面しても踏ん張ることができる。だからこそ、社員がやりたいと思う事業を応援し、それぞれが責任を持って運営できる環境を整えることが大切だと考えています。
たとえば、養蜂園の事業も、私自身がミツバチを育てたかったわけではありません。社員が「環境にとってミツバチを守ることが重要だ」と考え、自ら提案したものです。彼らが本気で取り組んだからこそ、事業として成立し、今ではグループ会社の一つとして成長を遂げています。
目指す未来:30人の社長を育てる
このように、現在の多角化経営は、社員の発案によって生まれた事業が大きな役割を果たしています。将来的には、30人の社長を育て、それぞれが同じ経営理念のもと、多様な事業を展開できる組織をつくりたいと考えています。社員一人ひとりがやりがいを持ち、主体的に事業を運営する。そんな環境を実現することが、私にとって理想の経営です。
挑戦を後押しする環境が強み
ドクターリセラの強みは、社員が「やりたいこと」に自由にチャレンジできる環境が整っていることです。社内においても、異なる分野へ挑戦する機会が多く、いわば「社内転職」のように新たなポジションや事業へと移ることが可能です。
こうした仕組みにより、一つの業務にとどまるのではなく、多様な経験を積みながら成長することができます。これまでの枠にとらわれず、自らの可能性を広げていけることが、当社ならではの魅力です。

経営者として大切にしていること
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「社長の仕事は人づくり」— 組織のあり方と理念
私は『社長の仕事は人づくり』という本を執筆しました。ドクターリセラで働いた人が、「ドクターリセラで働いてよかった」「ドクターリセラでの経験が自分を成長させた」と感じられるような環境をつくることが、私の理想です。学校では学べないような教育を、ドクターリセラの中で提供し、人づくりを実現することこそが、私の経営における重要な役割だと考えています。
現在、「水の経営」という経営スタイルをとおして、フラットな組織づくりを進めています。企業の初期段階ではトップダウンの意思決定が必要ですが、組織が大きくなるにつれて、ボトムアップの考え方が求められます。「水の経営」とは、しずくが波紋を広げるように、誰もが主体となり、自然に影響を与えていくような組織のあり方を目指すものです。
新入社員も組織の中心になれる
新入社員であっても、一つの波紋を生み出すことができます。例えば、元気で明るい挨拶をするだけで、職場の雰囲気を大きく変えることができる。誰もが自らを中心として波紋を広げ、主体的に行動することで、組織全体に活気が生まれるのです。
私自身、指示されたことをこなすだけの仕事は楽しいとは思えず、自分で考え、行動し、その結果を実感できた時にこそ、仕事の本当の楽しさを感じました。
私は、この考え方を新幹線と在来線に例えることがあります。
新幹線はすべての車両に動力があり、それぞれが自らの力で前に進みます。一方、在来線は先頭車両が牽引し、後ろの車両はただついていくだけです。私は、全社員が「新幹線型」のマインドを持ち、自らのエンジンを動かして仕事に取り組む組織を目指しています。
やらされる仕事ではなく、自ら考え、行動し、楽しみながら働く社員が増えることを願っています。

共に歩む仲間と築く未来
社長になって良かったことは、一人ではできないことを、みんなで同じ方向を向いて取り組めることです。苦楽を共にしながら、一つの目標に向かって進んでいける。そうした経験ができたのは、自分が会社を経営していたからこそだと思います。
また、人との出会いやつながりを得られたことも、大きな財産です。そうした縁が広がっていくことが、何よりも嬉しく、経営者として最も良かったことだと感じています。

今後のビジョン
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ドクターリセラの未来構想と
エコビレッジの展望
「ドクターリセラを今後どのように発展させていきたいか?」とよく聞かれますが、実のところ、私自身にも明確な答えがあるわけではありません。もちろん、自分がやりたいこともありますが、新たに加わるメンバーの発想や希望が、新しい事業の誕生につながることも多いからです。
例えば、今後入社してくる人や、現在の社員が「これをやりたい」と声を上げたとき、その想いが新たな事業のきっかけになることがあります。私個人としては、ドクターリセラを世界に広げていきたいという想いはありますが、それと同時に、会社の未来は社員一人ひとりの意志によっても形作られていくと考えています。
エコビレッジ構想:持続可能な
コミュニティの創造
現在、特に力を入れているのが「エコビレッジ構想」です。これは、災害時や緊急事態が発生した際でも、人々が安心して暮らせる持続可能なコミュニティを全国に構築するというものです。このビレッジがあれば、「何かあったときでも、ここに行けば大丈夫」と思えるような、安心できる場所を提供することができます。今後、全国に10カ所ほど展開していきたいと考えています。
これまでの事業とまちづくりの
融合
このエコビレッジ構想を進める中で気づいたのは、これまで手がけてきた事業がすべて「まちづくり」の要素として活かせるということです。例えば、エステ、フィットネス、コインランドリーといったサービスは、すべてこのビレッジの中で機能し、人々の生活を支える役割を果たします。
結果的に、これまで取り組んできた事業の集大成として、新たなまちづくりになろうとしています。これこそが、今まさにスタートしようとしている「エコビレッジ構想」です。

ドクターリセラ代表

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SHORT Ver.
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創業のきっかけ
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化粧品事業を始めた
きっかけ -
経営理念に基づく会社経営
-
経営者としての信念
-
今後のビジョン













