2025.06.14
その他【学会発表】第5回 アクアフォトミクス国際学会・市民講座にて、「皮膚のアクアフォトミクス分析」について発表
この度、ドクターリセラは、
2025年5月17日(土)に神戸大学で開催された、
アクアフォトミクス国際学会の市民講座にて、
皮膚のアクアフォトミクス分析の研究結果を
発表しました。
当社は現在、
神戸大学大学院農学研究科
アクアフォトミクス研究分野と共同で、
化粧品基剤として注目されている海洋深層水や、
アクアグラム®を用いた肌評価技術の開発に
取り組んでいます。
研究内容
本研究では、41名の女性を対象に
皮膚のアクアフォトミクス分析を実施しました。
水分保持特性(うるおい)について、
従来の肌測定機器のデータをもとに、
以下の4つのグループに被験者を分類し、
アクアフォトミクス分析を行い、
アクアグラム®を比較しました。
1.肌の水分量が高く、蒸発量が低い
2.肌の水分量が高く、蒸発量が高い
3.肌の水分量が低く、蒸発量が低い
4.肌の水分量が低く、蒸発量が高い
これらのグループに対し、
洗顔から5分後・10分後・20分後の各時点で
肌を測定・分析することで、
時間経過による肌の水分子構造の変化、
すなわち乾燥や潤いの状態を
スペクトルパターン(アクアグラム®)として
捉えることに成功しました。
この結果は、アクアフォトミクスを応用した
肌の科学的評価法の確立と、
化粧品開発における水の構造変化を基盤とした
新たな指標の創出に向けた重要な知見となります。
今後の展望
当社は今後、被験者数をさらに拡大し、
季節・年齢・性別による肌質の違いと
水のスペクトルパターンとの関係を詳しく分析することで、
一人ひとりに最適な「無添加*テーラーメイド化粧品」の
開発を目指します。
*石油系合成界面活性剤・パラベン(防腐剤)を含む旧表示指定成分・
合成香料・合成着色料・鉱物油の5つを不使用
また、アクアフォトミクス技術を応用した
「次世代型肌分析機器」の開発も視野に入れており、
非侵襲で高精度な肌診断と
個別スキンケア提案の実現を見据えています。
今後も、
科学的根拠に基づく美容製品・サービスの進化に
貢献してまいります。
アクアフォトミクスとは
神⼾⼤学⼤学院農学研究科
アクアフォトミクス研究分野
ツェンコヴァ・ルミアナ特命教授によって提唱された、
新しい科学分野です。
「アクア(⽔)」「フォト(光)」
「オミクス(学問)」を意味し、
様々な周波数における⽔と光の相互作⽤によって、
⽔の構造や機能性を明らかにします。
アクアフォトミクス分析では、
水の吸光スペクトルデータ分析により検出される、
様々な種類の水分子構造に、
密接に関係する水のスペクトルパターンに基づいて、
水の機能性を示した
「アクアグラム®」を用いて表します。
ドクターリセラの基剤へのこだわり
海洋深層水には、
「清浄性」「低温性」「富栄養性」という特徴があり、
近年、海洋深層水の利用は
水産物の養殖や塩の生産だけでなく、
エネルギー開発分野、健康医療分野など、
多くの事業において世界中から注目されています。
ドクターリセラは、
24年以上前から海洋深層水に着目し、
化粧品の基剤に海洋深層水を使用してきました。
2021年に神戸大学大学院農学研究科
アクアフォトミクス研究分野の
ツェンコヴァ・ルミアナ特命教授と出逢い、
アクアフォトミクス分析によって、
水の特徴を可視化できることを知り、
共同研究が始まりました。
自社取水した海洋深層水を脱塩処理なしで配合する、
独自基剤「α Gri-X®(アルファグリックス)」は、
アクアフォトミクス研究によって、
より優れた基剤を目指した結果、
深さの異なる3種類(深度600m、1,400m、1,500m)の
海洋深層水を用いた、当社独自の製造手法により、
生み出されたものです。
「α Gri-X®(アルファグリックス)」は、
化粧品ブランド
AQUA VENUS(アクアヴィーナス)
をはじめとした化粧品に使用されています。
第5回 アクアフォトミクス国際学会 市民講座
〈開催日〉
2025年5月17日(土)
〈会場〉
神戸大学百年記念館 六甲ホール
〈主催〉
アクアフォトミクス国際学会
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