2024.12.13
お知らせ
化粧品の基剤に海洋深層⽔を使⽤している、
ドクターリセラは、
2024年11月13日(水)~15日(金)に開催された、
「第40回近赤外フォーラム」にて、
肌の評価を目指した
近赤外スペクトルのアクアフォトミクス分析について、
発表しました。
ドクターリセラは、海洋深層水について、
神戸大学大学院農学研究科
アクアフォトミクス研究分野と
共同研究を行っています。
発表内容
肌の評価を目指した
近赤外スペクトルのアクアフォトミクス分析について、
研究内容とその結果を発表しました。
〈研究内容〉
肌は、生体の内外を分ける境界として
重要なバリア機能を果たし、
その指標には、角質水分量(以降、水分量)と
経表皮水分蒸散量(以降、蒸散量)があります。
今回の研究では、
女性41名の被験者を対象に、
洗顔後、両頬の水分量、蒸散量、
近赤外スペクトルを測定し、
以下の方法で解析を行いました。
①水分量と蒸散量の測定値を
それぞれ、高・低の2群に分ける
②分けた組み合わせから、
被験者を1~4のグループに振り分け、解析を行う
※バリア機能が高い肌は、
水分量が高く、蒸散量が低いグループである
〈研究結果〉
従来の方法では、水分量、蒸散量を測定するには、
洗顔後20分間、被験者は待機する必要がありますが、
アクアフォトミクス解析により、
洗顔後5分または10分経過時に測定した
近赤外スペクトルにて、
被験者がどのグループに振り分けられるかを、
高い精度で識別できることが
明らかになりました。
近赤外スペクトルから導かれる、
アクアグラム®を用いて、
4つのグループを比較すると、
洗顔後5分経過時には、
グループ間のスペクトルパターンは
すでに異なることが、判明しました。
つまり、肌のバリア機能の高さは、
洗顔後5分の間に測定した近赤外スペクトルによって、
評価できる可能性が示されました。
今後も、
アクアフォトミクス研究分野との共同研究によって、
より簡易的な方法で精密な肌評価を目指し、
美と健康と地球環境に貢献する技術開発を
続けてまいります。
アクアフォトミクスとは
神⼾⼤学⼤学院農学研究科
アクアフォトミクス研究分野
ツェンコヴァ・ルミアナ特命教授によって提唱された、
新しい科学分野です。
「アクア(⽔)」「フォト(光)」
「オミクス(学問)」を意味し、
様々な周波数における⽔と光の相互作⽤によって、
⽔の構造や機能性を明らかにします。
アクアフォトミクス分析では、
水の吸光スペクトルデータ分析により検出される、
様々な種類の水分子構造に、
密接に関係する水のスペクトルパターンに基づいて、
水の機能性を示した
「アクアグラム®」を用いて表します。
ドクターリセラは、
深度が異なる沖縄県久高島沖合の
海洋深層水の機能性の違いを示し、
さらに、
和歌山県高野山麓の鉱泉水との組み合わせで、
新たなアクアグラム®の飲料水
「リセラウォーター」を開発しました。
ドクターリセラの基剤へのこだわり
海洋深層水には、
「清浄性」「低温性」「富栄養性」という特徴があり、
近年、海洋深層水の利用は水産物の養殖や
塩の生産だけでなく、
エネルギー開発分野、健康医療分野など、
多くの事業において世界中から注目されています。
ドクターリセラは、
20年以上前から海洋深層水に着目し、
化粧品の基剤に海洋深層水を使用してきました。
2021年に神戸大学大学院農学研究科
アクアフォトミクス研究分野の
ツェンコヴァ・ルミアナ特命教授と出逢い、
アクアフォトミクス分析によって、
水の特徴を可視化できることを知り、
共同研究が始まりました。
自社取水した海洋深層水を脱塩処理なしで配合する、
独自基剤「α Gri-X®(アルファグリックス)」は、
アクアフォトミクス研究によって、
より優れた基剤を目指した結果、
深さの異なる3種類(深度600m、1,400m、1,500m)の
海洋深層水を用いた、当社独自の製造手法により、
生み出されたものです。
「α Gri-X®(アルファグリックス)」は、
化粧品ブランド
AQUA VENUS(アクアヴィーナス)を
はじめとした化粧品に使用されています。
第40回近赤外フォーラム 概要
〈開催日〉
2024年11月13日(水)~15日(金)
〈会場〉
東京大学 弥生講堂・一条ホール
アネックスセイホクギャラリー
〈主催〉
近赤外研究会
〈共催〉
日本分光学会(近赤外分光部会)